掛け軸・絵画
Painting
掛け軸や絵画は、贋作や習作も多いため、その価値を見極めるのは美術品の中でも非常に難しい品目です。
自宅に眠っている絵画が、専門家の目から見ると非常に高い価値を持つことがあるため、捨てたりリサイクルショップなどに持ち込む前に、しっかりとした鑑定眼を持つ「ゴールドパーチェス」に鑑定をご依頼ください。高価にてお買取りさせていただきます。
浮世絵
Ukiyoe Print
「浮世絵」とは、江戸時代に誕生した日本画の一ジャンルで、主に二つのタイプに分かれます。
一つ目は、絵師が直接筆で描いた「肉筆浮世絵」、二つ目は「木版画」です。木版画はさらに「一枚摺」と「版本」に分類されます。ここでは主に「木版画の浮世絵」についてご紹介します。
「浮世絵」の「浮世」は、当初「憂世(うきよ)」として「憂いに満ちた辛い世の中」という意味でした。
徳川家康が天下を統一し江戸幕府を開くまで、日本は戦国時代で「憂世」の真っ只中でした。しかし、江戸時代に入って庶民の生活が安定すると、漢語の「浮世(ふせい)」の影響で「儚い世の中」という意味に変わり、俗世の楽しみを含む「浮世」という概念が広まりました。
このように変化した「浮世」の考え方に基づき、当時の生活や人物、風景などを描いた絵が「浮世絵」と呼ばれるようになりました。
浮世絵には以下のような様々なジャンルがあります。
- 美人画
- 名所絵
- 武者絵
- 役者絵
- 幽霊画
- 鯰絵
- 春画
- 戯画
その他にも多くのジャンルが存在し、浮世絵を通じて当時の生活や文化を知ることができます。浮世絵は、歴史資料としても重要な役割を果たしています。
分業制だった浮世絵
浮世絵の制作方法は、一人の画家によって描かれるのではなく、分業制で行われていたのが特徴です。作業は主に「版元」「絵師」「彫師」「摺師」の四つの役割に分かれており、各職人が専門的な作業を担当しました。特に「絵師」が注目されがちですが、実際には多くの職人が協力して浮世絵が完成していたのです。
以下は各職人の仕事内容についての説明です。
版元(はんもと)
版元は、プロデューサーのような役割を担い、資金調達から企画、完成後の販売や管理などを行っていました。代表的な版元には、葛飾北斎の「富嶽三十六景」を手掛けた西村屋与八や、東洲斎写楽を輩出した蔦屋重三郎がいます。
絵師(えし)
絵師は、浮世絵の元となる絵を描く職人です。葛飾北斎や歌川広重、歌川国芳などの名前は、浮世絵を代表する絵師たちであり、すぐに思い浮かぶのではないでしょうか。
彫師(ほりし)
彫師は、絵師が描いた絵を版木に彫り込む職人です。浮世絵制作の中で最も重要な部分を担い、細かい描写の表現は彫師の技術によって決まります。多色の浮世絵を作るには、複数の色版を作成する必要があり、大変な作業です。
摺師(すりし)
摺師は、版木に彫られた絵を紙に摺る職人で、現代の印刷会社に相当する役割を果たしていました。
浮世絵の当時の価格は、そば一杯と同じくらいで、美術品としてではなく、庶民の娯楽文化の一つとして親しまれていました。版画という方法で大量生産が可能だったため、これほど安価に販売することができたのです。
有名作家・人気作家
ここでは、浮世絵の代表的な作家たちをご紹介します。
喜多川歌麿
喜多川歌麿(1,753年~1,806年没)は、美人画で有名な浮世絵師です。通常の全身が描かれる美人画に対し、歌麿は上半身や顔を大きく描く「大首絵」という手法を採用した最初の絵師とされています。
- 代表作: 『寛政三美人』、 『ビードロを吹く娘』
東洲斎写楽
東洲斎写楽(生没年不詳)は、版元「蔦屋重三郎」によって輩出された浮世絵師です。活動期間はわずか10ヶ月で、その間に145点の作品を版行しましたが、その後突然画業から去りました。謎多き絵師です。
- 代表作: 『三世大谷鬼次の奴江戸兵衛』
葛飾北斎
葛飾北斎(1,760年~1,849年没)は、浮世絵を代表する絵師であり、世界的にも著名です。生涯で30回の改号を行い、93回の転居を重ねた奇人でもあります。富士山の浮世絵が有名ですが、美人画、戯画、春画など様々な作品を残しました。
- 代表作: 『冨嶽三十六景』、『諸国滝廻り』、『富嶽百景』
歌川広重(初代)
歌川広重(初代)(1,797年~1,858年没)は、葛飾北斎と並ぶ江戸後期の浮世絵師です。名所絵を得意とし、『東海道五十三次』などが有名ですが、役者絵や美人画なども手掛けました。「歌川広重」という名前は襲名され、その後5代目まで続いています。
- 代表作: 『東海道五十三次』、『名所江戸百景』
歌川国芳
歌川国芳(1,798年~1,861年没)は、江戸後期の浮世絵師で、常識にとらわれない大胆な構図や作風で人気を博しました。大判錦絵を三枚一つのキャンバスとして描くなど、迫力のある作品が特徴です。
- 代表作: 『相馬の古内裏』、 『通俗水滸伝豪傑百八人』
渓斎英泉
渓斎英泉(1,791年~1,848年没)は、江戸時代後期の浮世絵師で、妖艶な美人画を得意としました。春画や名所絵でも人気の作品を残しています。
- 代表作: 『時世美女競 東都芸子』
月岡芳年
月岡芳年(1,839年~1,892年没)は、歌川国芳に師事し、幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師です。残酷な描写や殺戮現場を描いた「無惨絵」で知られています。また、歴史絵、美人画、風俗画、合戦絵など様々なジャンルで作品を発表しました。浮世絵が衰退する時代にあって「最後の浮世絵師」とも言われています。
- 代表作: 『英名二十八衆句』、『奥州安達がはらひとつ家の図』
掛け軸・絵画のお買取り実績
Painting
ゴールド
パーチェスの
3つの強み
3 Strength Points
遺品整理や、古い蔵の整理や取壊しの時など、どうしたらいいかわからない…
お客様にとっては価値が無いと思ってしまうような物でも、意外と価値があるものです。
査定の流れ
Assessment process
よくある質問
Q&A
店舗で買取した品物は返品できますか?
店舗にてお買取りさせて頂いたお品物の返品は、誠に申し訳ございませんがお受けできません。
出張買取対応エリア
Supported Area