ブランド時計
Watches
時計は古くから美術品としての側面を持ち、現代では多様なブランドが独自の優れたデザインやムーブメントを駆使して時計を発表しています。
ロレックス、オメガ、カルティエ、シャネルといった誰もが知るブランドに加え、ブレゲ、オーデマピゲ、フランクミュラーなど、時計に詳しくない人でも驚くような高い価値を持つ時計も多数存在します。
「ゴールドパーチェス」のスタッフは、長年の業界経験を通じて、多岐にわたるブランド時計に関する深い知識を身につけています。ブランド時計の買取なら、その本当の価値を理解している「ゴールドパーチェス」に、ぜひお問い合わせください。
初めに
時計の歴史は奥深く、最初に作られた時計は紀元前4,000年頃と言われております。その後様々な種類の時計が生まれ、そして数々の専門ブランドが今日に至るまで誕生してきました。
数ある時計ブランドの中でも、今回はカルティエについてお話ししていきたいと思います。
カルティエの歴史
カルティエの歴史は1,847年にルイ・フランソワ・カルティエが、師であるアドルフ・ピカールがパリに設けたジュエリー工房を受け継いだことから始まりました。
その後1,872年にルイ・フランソワ・カルティエの息子にあたる、アルフレッド・カルティエを共同経営者にに迎え、1,898年にアルフレッド・カルティエの息子であるルイ・カルティエを共同経営者に迎えた際に社名を「アルフレッド・カルティエ&フィス」に変更されました。そしてその裏で研究を進めていた、プラチナ仕様によるガーランド様式が完成しました。ロンドンに支店を開店し、ルイ・カルティエの弟であるピエール・C・カルティエに経営を任せる事となりました。
1,904年には英国王やスペイン国王の御用達になりました。そんな最中、創業者であるルイ・フランソワ・カルティエが亡くなられました。そしてカルティエの歴史を語る上での重要人物である、アルベルト・サントス・デュモンの為にルイ・カルティエがレザーストラップの時計をデザインされました。
1,906年にジャック・カルティエがロンドンの支店を引継ぎ、ルイとピエールで共同経営を開始した際、社名を「カルティエ・フルール」と変更されました。そして同じころにトノーウォッチが制作されました。
1,909年にピエールがニューヨークに支店を出し、1,917年にピエールが最高級真珠の2連ネックレスをモートン・F・プラント邸と交換し、ニューヨーク支店を移転しました。
1,925年にアルフレッド・カルティエが亡くなり、1,941年にはジャック・カルティエが死亡、1,942年にはルイ・カルティエが死亡、とカルティエを作った重要人物たちが続々とこの世を去っていきました。
そして1,945年にはピエール・C・カルティエがパリとニューヨークの経営責任者となり、ジャック・カルティエの息子である、ジャン=ジャック・カルティエがロンドンのカルティエを引き継ぎました。1,964年にはピエール・C・カルティエが亡くなり、その10年後1974年に日本で初めてのブティックが東京原宿のプレフランス2階にオープンしました。
1,979年に事業再編成が行われ、パリとニューヨーク、ロンドンが親会社として、カルティエ・モンドが設立されジョセフ・カヌイが社長に任命されました。その後はカルティエの現代美術財団がパリに設立されたり、シャンシャリゼ大通りにブティックを開店したり、少々省きましたが今日まで数々の国王や著名人に愛されたカルティエでありました。
カルティエの定番
サントス
1,904年に飛行家のアルベルト・サントス=デュモンに依頼されルイ・カルティエが制作したものは、ケースとラグが一体化したものでありました。そう、これが世界で初めての腕時計になります。これまでにも似たようなものはあり、腕を振ると落ちてしまうのが欠点でありました。サントス・デュモンは飛行家であったため、懐中時計を取り出さずとも時間を確認できるようにしてほしいということでありました。当時はハンドルが重く、両手でないと操作が出来ないこともあり、一番取りやすいポケットに入れていていては取り出すことが不可能でありました。
当時のムーブメントは、時計師であるドモンド・ジャガー、製造はスイスのルクルト社が担ったと言われております。
カルティエは胞弱なワイヤー製のラグから、ケースと一体となった丈夫なラグを発案しました。このサントスのモデルは1,911年に一般販売され、これが初の男性向けの量産型腕時計になります。デザインはタンクと同じような、スクエア型が起用されていますが、ケースやブレスレット部分に設置されたビスが特徴的なものになります。
このビスは飛行家であるサントス・デュモンの為に、飛行機のパーツを繋ぐねじをモチーフにされたと言われております。
派手なものではありませんが、シンプルかつ合わせやすく誰からも好まれるデザインはサントスの特徴であり、モデルの変更を行わずとも世界中のファンから愛され続けているモデルになります。
タンクシリーズ
今は廃版となってしまったタンクマスト、タンクフランセーズ、タンクMC、タンクアメリカン、タンク ルイ カルティエ、タンクサントレ、タンクアシメトリック、と廃版になってしまったものを除くと、現在は7種類展開されているタンクシリーズですが、始まりは1,917年まで遡ります。
タンクのデザインは、ルノー製の戦車の平面図からインスピレーションを受けたとされており、1917年に製造されたプロトタイプは、第一次世界大戦中にヨーロッパ派遣軍総指揮官のジョン・パーシングに贈呈されました。
ブラック・ジャックと異名を持つ、フランスの英雄が使用している時計として瞬く間に大ヒットを遂げます。また当時、戦車は第一次世界大戦で実戦導入され、早期の終戦に向かった為平和の象徴的存在でありました。キャタピラがケースサイドとラグの役割をしており、車体部分が文字盤と風防、ストラップにあたります。1,919年に発売が開始され、その後1928年には同モデルのプラチナ製のものが発売されました。
ルイ・カルティエ本人が愛用していた、タンク・ルイ・カルティエはタンクシリーズの原点であり、「カルティエの定番」と呼ばれ、現在もタンキスト達を始め多くの人々を魅了する時計ではないでしょうか。そしてそのタンクシリーズの中でも男性達の心を掴んで離さなかったのが、タンク・ソロになります。
男性のみならず、女性向けに作られたラインナップもございます。それが「タンク・フランセーズ」です。
デザインの特徴は、ケースとブレスレットが一体化し、時計というよりもアクセサリー感覚で着用することが出来るのが世の女性たちを魅了しました。
ブレスレットへの綺麗な流れにするために、斜めにカットされた縦枠は、タンクシリーズにモダンさを新しく加えたデザインであり、より女性らしさを引き立てる、貴金属や宝石をふんだんに使用したハイジュエリーモデルも多く発売されております。
タンクらしさを伝承しながら、縦長のフォルを起用し、女性向けの印象が強いシリーズがタンク・アメリカンになります。縦長のデザインは、タンクの魅力でもあるブレスとラグの綺麗なラインが特徴で、非常にエレガントで柔らかな印象は着用者の魅力をより引き出すデザインでした。
2,013年には、男性らしさが伺える「タンク・MC」の登場です。
正方形の文字盤のフォルムが特徴であり、全てのモデルの小窓に秒針を配したスモールセコンドが搭載されており、カルティエ初となる自社製の自動巻きのムーブメント「キャリバー 1904 MC」を搭載しました。
1,904の数字は、現代的腕時計の祖である「サントス」のプロトタイプの制作年を指します。またこれまでのカルティエのイメージを大きく変えた大胆なデザインは、時計愛好家から沢山の高評価を受けましたが、現在では生産が終了してしまいました。
そして同じく縦長ではありますが、より一層縦長のフォルムを使用していたのが「タンク・サントレ」になります。
文字盤の色と、ケースの配色にはセンスが光り、現在ではタンクシリーズの中でも限定シリーズの立ち位置が高く、記念モデルといったハイエンドラインしか発売されません。
どちらも他のシリーズでは得ることの出来ない輝きを持ち、一度は試してみたいシリーズになります。
1,963年には、ひし形のケースのデザインが特徴的な「タンク・アシメトリック」が登場します。異彩を放つのはケースだけでは無く、一見シンプルなインデックスは45度も傾いた独創的なデザインとなっており、個性的なデザインがお好きな方にお勧めな時計と言えるでしょう。そんな「タンク・アシメトリック」ですが、現在のどのモデルも100個程度しか作られておらず、カルティエのタンクシリーズで差をつけるにはもってこいな品と言えるでしょう。
最後になりますが、現在も世界中の人々を魅了するタンクシリーズですが、愛好家たちのことをタンキストと呼ぶそうで、芸術家である「アンディ・ウォーホル」はかなりのタンキストであったそうです。彼はそのデザイン性に惹かれ、時計としてだけでなくファッションアイテムとして着用し、針が止まっても腕に巻いていたそうです。
パシャ
先程ご紹介した、タンクと並ぶ程の名作と言われているのが、1930年代にマラケシュ(モロッコ)の太守(パシャ)エル・ジャヴィ公から、泳ぎながら付けられる時計が欲しいと言われ制作されたのがこのモデルになります。
泳ぎながらということもあり、高い防水性が施されたリューズプロテクターと風防ガラスを覆うグリットで、現代と変わらず、開発当初から備わっておりました。
カルティエのほとんどの製品は、インデックスがローマ字でありましたが、こちらのモデルは例外にもアラビア数字が起用されました。
ケースには4脚ではなく、2脚のラグが12時の方角と6時の方角に伸びており、これをブレスレットやケースを挟み固定する独特な構想となり、カルティエの中でもひと際目を引くラインナップとなっております。パシャは1,985年に復活を果たし、1,995年にスポーティさを増した「パシャC」を発表しました。
その後2,006年には「パシャタイマー」を、2,009年には「ミス パシャ」を発売しましたが、現在は「ミス パシャ」のみの展開となっております。
バロンブルー
青い風船という意味を持つバロンブルーですが、2,007年に発売されたモデルになります。
風船という言葉の通り、丸みのあるケースやリューズガードが特徴で、文字盤全体にフランケ紋様が施されており、エレガントさだけでなく、風船の膨らみを表現する効果にも寄与しております。
またカルティエの時計と言えば、タンクのような角ばったデザインが多くありますが、このバロンブルーはそのイメージを大きく変えるようなフェミニンさ、そして大人らしくもかわいらしさが感じられるそんなデザインに仕上がっております。
中でも「バロンブルー・ドゥ・カルティエ」はムーブメントには自社開発の自動巻きムーブメントCal.1,847 MCを起用しており、ブルーダイヤルに加え、ブルーサファイアクリスタルとブルーアリゲーターストラップを用いり、バロンブルーコレクションの中でも、より一層青が目立つモデルとなっています。
また突起がないことにより、袖口に引っかかることなく、快適な装着感が得られる点も高く評価されています。
カルティエの時計はどれも、エレガントさと普遍性、そして機能美をあわせもっているのが特徴です。
ブランド時計のお買取り実績
Watches
ゴールド
パーチェスの
3つの強み
3 Strength Points
遺品整理や、古い蔵の整理や取壊しの時など、どうしたらいいかわからない…
お客様にとっては価値が無いと思ってしまうような物でも、意外と価値があるものです。
査定の流れ
Assessment process
よくある質問
Q&A
店舗で買取した品物は返品できますか?
店舗にてお買取りさせて頂いたお品物の返品は、誠に申し訳ございませんがお受けできません。
出張買取対応エリア
Supported Area